研究課題/領域番号 |
21K15791
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
椎葉 拓郎 藤田医科大学, 医療科学部, 准教授 (30759501)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / Radiomics / 予後予測 / SPECT / MRI |
研究実績の概要 |
本研究課題では、パーキンソン病の生態機能イメージング手法であるドパミントランスポータSPECTと形態・機能イメージング手法であるMRI画像から得られる画 像特徴量を用いて予後予測モデルを構築し、パーキンソン病患者の運動機能と非運動(認知)機能の将来を予測するシステム を開発する。2022年度は、下記の成果が得られた。 ・ドパミントランスポータSPECTの統計情報やテクスチャ情報からなるRadiomics signatureを構築し、PDの鑑別における有用性を示した(EJNMMI Research誌に掲載済)。また、Radiomics signatureはHohen-Yarh重症度によって異なることが明らかになり、Radiomics signatureによる分類が可能であることを示した(Society of nuclear medicine and molecular imaging 2023で発表予定)。 ・ドパミントランスポータSPECTのRadiomics特徴量は、将来の認知機能と関連することが多変量解析により示唆された(第42回日本核医学技術学会にて発表済)。 ・頭部MRI画像のT1強調/T2強調画像から得られたRadiomics特徴量が運動機能予後を予測可能であることを示した(第79回日本放射線技術学会総会学術大会にて発表済、Amrerican association of physists of medicine 2023で発表予定)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度はSPECT画像のradiomics特徴量によるPDの鑑別や重症度分類、MRIのT1w/T2w画像のradiomics特徴量を用いた運動機能の予後予測に関して成果を得ることができた。 しかし、上記の研究に時間を割いたため、認知機能ならびにマルチモダリティによる予後予測に関して進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、研究協力者である大学院生と認知機能の予後予測モデルの開発と評価、ならびにマルチモダリティによるパーキンソン病の包括的な予後予測に取り組む。研究成果を国内・国際学会ならびに学術雑誌に投稿する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定よりも研究の進捗が遅れたため、学会発表のための旅費の執行が計画を下回った。繰越分は次年度に学会発表のための旅費として使用する計画である。
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