血管内塞栓材料は、動脈瘤や血管奇形の塞栓、止血、腫瘍内血流低下等のため血管内に注入して使用される医療材料でありその形状から固形・液体塞栓物質に分類される。液体塞栓物質として使用されるNBCA、エタノールは未承認ではあるものの、他に代替材料がなく一般的に使用されているものであるが強力な塞栓効果を呈する反面、コントロールが難しく手技には熟練を要する。今回の研究により、安全かつ使用の簡便な新規液体塞栓材料としてアルギン酸ゲルの安全性・有用性が確認されたことは学術的意義のみならず、臨床における有意性を示している。
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