研究課題/領域番号 |
21K15817
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
清水 秀年 愛知県がんセンター(研究所), 分子腫瘍学分野, 研究員 (00796914)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 強度変調放射線治療 / 放射線治療 / 頭頸部 / 医学物理学 / 放射線科学 / 有限要素法 / ねじれ補正 / 遠隔自動制御 |
研究成果の概要 |
頭頸部癌に対する放射線治療では、患者の頸部の回旋、前後屈などの“ねじれ”により標的が変形するため、標的形状よりも広い範囲に放射線を照射することで標的の放射線量を担保している。照射する範囲の拡大による周辺の正常組織への線量増加を軽減するために、頸部のねじれを補正する技術の構築やねじれ補正システムの設計モデルの構築、有限要素法によるシステムの耐荷重性の評価を経て、患者の頸部の“ねじれ”を補正する新しいシステムを開発・製作した。 本システムの利用により、さらに副作用の少なく、患者負担の少ない治療の実現が期待される。
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自由記述の分野 |
放射線科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部がん患者の頸部のねじれを補正するシステムの確立によって、これまでに補正することが困難であった標的形状の位置ずれを補正することができる。特に標的に対して限局的に放射線を投与し、その周囲に存在する正常組織への放射線量を低減することが可能である強度変調放射線治療との組み合わせにより、さらに効果的に周囲の正常組織の放射線量を低減できることから、本システムの利用により、さらに副作用の少なく、患者負担の少ない治療を提供することが可能になる。あるいは、標的の放射線量を増加することで、悪性度の高い標的の奏効率を高めることが期待される。
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