研究課題/領域番号 |
21K15846
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三浦 英治 広島大学, 医系科学研究科(医), 特任助教 (50752078)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 呼吸性移動 |
研究実績の概要 |
当初、MATLABを使用してプログラミングを作成予定であったが、Python言語を使用しVector Volume Histogram (VVH)の基礎となるDose Volume Histogram(DVH)の計算方法を取得した。DVHだけでなく 一般的なヒストグラムや得られたデータからの算術計算方法も取得した。MatplotlibやNumpyなど便利なライブラリー技術も取得した。 本研究では、Deformable image registration (DIR)の作成が必要であるが、この部分は次年度の課題としている。DIRに関しては精度に限界があることや演算速度を考慮して検討を進めている。Python言語で取得後、Windowsベースで動かすために,作成した言語を変換する予定となっている。プログラム開発と平行に、臓器の呼吸性移動に関する学術論文を検索し、一般的に使用される評価方法や問題点を把握することで、我々の提案する方法がより良いものになると期待している。 現状のVVHでは、絶対値としてデータを扱うため、方向成分が消えてしまう問題点があると思わる。絶対値で扱うだけでなく、どの方向に動いたかが判断できるように通常のヒストグラムも開発プログラムに導入を試みている。通常のヒストグラムを導入することでよりわかりやすい指標が提供が出来、一般的な算術計算も使用できるため良いと考えている。また、他のユーザーが容易にデータを扱えるように、生データをテキスト形式で取得できるように進めていく予定である。 研究の一部を講演する機会があるため、本手法を広めるとともに、聴衆からの有用な意見に関しては積極的に開発プログラムに導入したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は、Python言語の取得を主に行った。もともとプログラミングの知識があるため,取得は容易に進んでいる。所属施設主催のPython講習会も年2回開催しているため、定期的に技術の取得が可能である。プログラム作成に対して、後で機能を追加したりするのは大変な作業になるため、どのように評価をしたいか、どの機能が必要であるかを論文や臨床経験を元に検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
プログラムを作成する必要性があるが、個人ですべてを行うのではなく、ある程度の形式とコンセプトを作成し、外部に委託することでより早く研究が遂行できると考えている。外部委託する会社に関しては、DIRやDVHソフトウエア開発に実績がある会社を選定予定である。 今回の研究の最終的な目標は、誰でも使えるようにするためなので、インターフェースに関して、デザイナーなどに相談して、より良いものにしたいと思う。
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次年度使用額が生じた理由 |
WindowsベースのPCを購入予定であったが、次年度に購入することにした。 令和3年度残高は26万円に関しては、コロナで学会等がウェブになったためである。令和4年度は80万円を予算としているが、開発プログラムの一部を外部に委託予定である。現在、開発委託先を検討中である。一からプログラムを作成するのではなく、本研究課題で必要なDIRやDVHに実績がある会社を選定する予定である。
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