Lowe症候群およびDent disease-2はいずれもOCRLを責任遺伝子とするX染色体連鎖型の遺伝性疾患である。今回、全く異なる表現型を示すLowe症候群とDent disease-2の2疾患について、両者の重症度の違いを説明しうる分子生物学的機序を明らかにした。 OCRLのexon6からはじまるトランスクリプトをクローニングし,このトランスクリプトから2種類の機能性蛋白(isoform)が合成されること,またこれらの機能性蛋白は5-phosphataseとしての酵素活性を有することを示した。isoformのレスキューにより,Dentdisease-2では軽症な表現型を示すことが分かった。
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