膵の限局性膵萎縮に関してDiagnostic誌に報告した。34.2%の膵癌患者の過去画像で確認され、対象(3.9%)と比較して膵癌患者で有意に観察された。主膵管狭窄/拡張所見よりも前に観察されることが多く、膵癌の最も初期の兆候である可能性が示唆され、膵癌早期診断に有用と考えられた。この仮説を検証するために、多施設共同前向き観察研究を開始した。膵上皮内癌を示唆する所見と考えたため、単施設での症例集積は困難と判断し、膵臓を専門とする診療科を有する全国51施設が参加している。本研究の研究期間は2029年までと予定している。本研究で限局性膵萎縮が膵癌早期診断に有用か明らかになることを期待する。
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