頭頚部癌(HNC)に対するCRTが食道表在癌(SEC)に与えた影響と治療前検体の免疫組織化学染色結果との関連性を検討し、SECに対する化学療法の効果予測因子を探索した。 対象はHNCに対するCRTが先行された患者26人、SEC38病変。HNCとSECの背景と治療内容、CRTがSECに及ぼした効果を調べた。評価にはCRT前後の内視鏡画像と生検標本を用いた。免疫染色はp53、Ki-67、MRP2、HOXA13、Glypican1、ALDH1A1の6蛋白を選択し、発現を検討解析した。結果は、消失6/縮小8/不変22/増大2病変であった。化学療法の効果と各蛋白の発現程度に有意な関連性は見い出せなかった。
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