本研究では、肝がんに対するAtezolizumab-Bevacizumab併用療法における血中循環腫瘍細胞の定量性、遺伝子発現について評価した。PR・SD群のCTC数は治療経過で減少し,PD群と比較し有意に低値であった。NGSによるCTC遺伝子発現解析では治療経過において上皮間葉転換,幹細胞性や増殖能などがん進展に関連する99遺伝子の発現の変動が確認され、階層的クラスタリング解析により治療効果良好PR・SD群と不良PD群の2つのクラスターに層別化された。パスウェイ解析ではPR・SD群でアポトーシス関連シグナル経路遺伝子,PD群でTGF-βシグナル経路関連遺伝子の発現が有意に上昇していた。
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