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2023 年度 研究成果報告書

血中循環腫瘍細胞を標的とした新規肝がんリスク診断法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15944
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関福井大学

研究代表者

大藤 和也  福井大学, 学術研究院医学系部門, 特別研究員 (60597699)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード肝がん / 血中循環腫瘍細胞
研究成果の概要

本研究では、肝がんに対するAtezolizumab-Bevacizumab併用療法における血中循環腫瘍細胞の定量性、遺伝子発現について評価した。PR・SD群のCTC数は治療経過で減少し,PD群と比較し有意に低値であった。NGSによるCTC遺伝子発現解析では治療経過において上皮間葉転換,幹細胞性や増殖能などがん進展に関連する99遺伝子の発現の変動が確認され、階層的クラスタリング解析により治療効果良好PR・SD群と不良PD群の2つのクラスターに層別化された。パスウェイ解析ではPR・SD群でアポトーシス関連シグナル経路遺伝子,PD群でTGF-βシグナル経路関連遺伝子の発現が有意に上昇していた。

自由記述の分野

Oncology

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課程においてAtezolizumab-Bevacizumab併用療法肝がん症例における血中循環腫瘍細胞の定量性、遺伝子発現について解析可能であった。その結果、治療経過に応じてCTC定量性の変動が確認された。また、CTC遺伝子発現解析により免疫療法奏効例においてアポトーシスシグナル経路が亢進している一方、TGF-βシグナル経路の活性化が免疫療法中の治療耐性において重要な役割を担っていることが示唆された。以上の結果より、肝癌複合免疫療法中におけるCTCはがん進展・治療耐性をきたすがん細胞プロファイルを明らかにする有用なバイオマーカーとなる可能性が示された。

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公開日: 2025-01-30  

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