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2022 年度 実績報告書

CIML NK cellとClass選択的HDAC阻害薬による新規肝癌治療開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K15954
研究機関札幌医科大学

研究代表者

久保 智洋  札幌医科大学, 医学部, 助教 (00634669)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードNK細胞 / HDAC阻害剤 / 肝細胞癌
研究実績の概要

近年、安全性と忍容性が良好で、肝機能が低下した肝細胞癌症例にも使用できる治療法としてがん免疫療法が注目されており、PD-L1阻害剤とVGEF阻害剤の併用療法において全生存期間の延長が示され、本邦でも一次治療として承認された。さらに有効性の高い治療法を開発することを目的とし、本研究では、複数のサイトカイン刺激により作成した、強力な抗腫瘍効果のあるCytokine Induced Memory Like (CIML) NK細胞と肝癌に高発現し、様々な遺伝子発現の調節に関わるHDAC Class Ⅱaの選択阻害薬の併用療法の抗腫瘍効果を検討した。                                                          健常人の末梢血から分離したNK細胞を複数のサイトカインで16時間刺激することによりCIML NK細胞を作成し、Flow Cytometryを用いて肝癌細胞株に対する細胞障害活性を評価した。IL-2のみで刺激したNK細胞と比較して、CIML NK細胞の肝癌細胞株に対する細胞障害活性は高いことを明らかにした。一方で、選択的HDAC Class Ⅱa阻害薬を48時間暴露した肝癌細胞株に対するCIML NK細胞の細胞障害活性は選択的HDAC Class Ⅱa阻害薬を暴露していない肝癌細胞株に対する細胞障害活性と比較して、高くはならなかった。その要因を検討するため、選択的HDAC Class Ⅱa阻害薬の暴露の有無で肝癌細胞株の遺伝子発現の変化をRNA シークエンスで検討したところ、ULBP1、BAG6、B7-H6などのNK細胞活性化受容体のリガンドとなる遺伝子発現が低下しており、NK細胞の活性化が低下すると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肝細胞癌に対するLenvatinibとHDAC class IIa選択阻害薬併用療法の有用性の検討2022

    • 著者名/発表者名
      久保智洋,伊藤亮,宮西浩嗣,大須賀崇裕,田中信悟,大沼啓之,村瀬和幸,高田弘一,加藤淳二
    • 学会等名
      第26回日本肝臓学会大会

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公開日: 2023-12-25  

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