肝癌細胞株に対するCIML NK細胞および肝癌に高発現し、遺伝子発現の調節に関わるHDAC Class IIaの選択阻害薬との併用による抗腫瘍効果を検討した。CIML NK細胞は、コントロールのNK細胞(IL-2の刺激のみ)と比較し、肝癌細胞株に対する細胞障害活性が高いことを明らかにした。一方、選択的 Class IIa HDAC阻害薬の暴露による肝癌細胞株の遺伝子発現の変化を検討したところ、NK細胞活性化受容体のリガンドであるULBP1、B7-H6遺伝子発現が低下し、肝癌細胞株に対するCIML NK細胞の細胞障害活性は選択的 Class IIa HDAC阻害薬を併用することで低下した。
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