急性肝不全の病態解明のため動物モデルの解析を行い、類洞障害型の急性肝障害の発症メカニズムの解析を行った。ConcanavalinA投与モデルマウスが類洞障害型の急性肝障害に類似する動物モデルであることが明らかとなり、その発症にはinnate lymphoid cellにおけるIFNγの発現上昇が超早期にみられた。IFNγは類洞内皮細胞へ作用しCD40の発現を亢進させ、更にCD40Lが作用することで類洞内皮細胞でのTissue Factorが発現し血栓形成に至ることがわかった。ヒト急性肝不全においてもこのIFNγ-CD40-TF axisが発症に関与していると考えられた。
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