本研究では新規マイクロプロテインMKMP78の大腸癌における分子機構を解明することおよび、MKMP78の発現量と患者予後への影響について検討することを目的として行われた。 MKMP78は大腸癌細胞株において細胞増殖を制御していることが分かった。免疫染色による細胞内での局在評価ではMKMP78はミトコンドリアに存在するタンパクであることがわかり、さらなる検討でミトコンドリア内に存在するあるタンパクXと結合し、共役して働いていることが示唆され、細胞内代謝を制御することで細胞増殖を制御している可能性が示唆された。また、患者検体では低分化型大腸癌における発現が亢進していた。
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