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2023 年度 研究成果報告書

肝内胆管癌に対するPI3K阻害薬及びWee1阻害薬の臨床応用に係る基盤研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16004
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

金子 卓  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (70588152)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード胆道癌 / PI3K阻害薬 / Wee1阻害薬 / マウスモデル / PIK3CA / PTEN / TP53 / 分子標的薬
研究成果の概要

PIK3CA変異型,PTEN欠損型の2系統の新規肝内胆管癌マウスモデルを創出した.いずれの系統もTP53欠損を並存させることにより肝の腫瘍性病変の出現を認め,免疫組織化学染色の結果,肝内胆管癌と判断された.
PIK3CA変異を有するHuh28細胞株で,KRAS変異を有するHuCCT1細胞株に比して低濃度のAlpelisibでの増殖阻害効果が確認され,PIK3CA変異型胆道癌に対するAlpelisibの有効性が示唆された.また,Alpelisib,Adavosertibの2剤併用実験では,いずれの細胞株においても相乗的な増殖抑制効果が確認された.

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

未だ胆道癌の薬物治療開発は困難を極めており,がんゲノムプロファイルに基づくPrecision medicineの恩恵も限定的である.本研究では,PI3K経路亢進・Tp53欠損型の胆道癌に着目し,PIK3CA変異型,PTEN欠損型の2系統のPI3K亢進型の肝内胆管癌マウスモデルを創出した.また,培養細胞株を用いた検討により,Alpelisib,Adavosertibの2剤が相乗的な増殖抑制効果を示した.本研究を将来的なPI3K阻害薬とWee1阻害薬の臨床応用へと展開し,Precision medicineの実装化が期待される.

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公開日: 2025-01-30  

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