ミトコンドリアは心筋細胞に多く存在し、エネルギー産生の中心であるとともに細胞の恒常性維持に非常に重要です。心不全が進行する原因の一つに心筋に血液が十分に供給されない状態が関与しています。心不全における心筋のミトコンドリアには形態的にも機能的にも異常が起こっていることが知られています。異常なミトコンドリアはマイトファジーで分解され、新たなミトコンドリアを合成します。 そこで本研究では低酸素環境下でのミトコンドリア制御機構を細胞を用いたスクリーニング実験で調べたところ、Slc25a11という遺伝子が重要であることがわかりました。
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