病着からECMO導入までの時間はハイブリッドER群で有意に短縮されていたものの、主要アウトカムとして設定していた神経学的予後の改善については両群で有意差を認めなかった。また、ハイブリッドER群では出血の合併症などが低下することが想定されたが、有意差は認められなかった。一方で、ハイブリッドERではX線による透視を併用した手技を行うことにより、ECMOカテーテルの位置異常や挿入できなかった症例は認められず、有意差はないもののハイブリッドERの有用性が示唆される結果となった。分割時系列デザインを使用した解析によりハイブリッドER導入後に病着からECMO確立までの時間が経時的に短縮する結果が得られた。
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