研究課題
肺非結核性抗酸菌(NTM)症における加齢の影響を明らかにするために、老齢マウスと若齢マウスにMycobacterium aviumを感染させる実験を実施した。その結果、老齢マウスは若齢マウスと比較して感染感受性が高いことが明らかにされた。また、感染2カ月後のマウス肺組織で、RNA-seqによる網羅的な遺伝子発現解析を実施した。その結果、老齢マウス肺では若齢マウス肺と比較してSecretory leukocyte peptidase inhibitor (SLPI)の発現が低いことが明らかにされた。SLPIはM. aviumに対して、直接的に抗菌活性を有することが明らかにされ、肺NTM症の感染制御に関わることが示された。また、Nrf2に制御されるSLPIの発現低下が、老齢マウスにおけるM. avium菌の感染感受性亢進の一要因であることが示唆された。
すべて 2024 2023
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
臨床と微生物
巻: 51 ページ: 75-81
European Journal of Medical Research
巻: 28 ページ: 186
10.1186/s40001-023-01152-0
Kekkaku
巻: 98 ページ: 107-115