研究課題
まず、喘息患者では細胞内のグルタチオン濃度が低下していて、喘息気道上皮細胞は酸化状態にシフトしていることを示した。次に、その機序として、15LO1-PEBP1系に対する反応としてグルタチオンが消費されることを示した。さらに、グルタチオンと2型炎症の関連を検討した。RNA-seqのデータを用いて細胞内グルタチオン濃度と2型炎症マーカー(POSTN、CLCA1、ALOX15、MUC5AC、CCL26、NOS2)の関連を示した。SLC7A11を阻害してグルタチオン濃度を減少させると、iNOS、ペリオスチン、エオタキシン3/CCL26、MUC5ACタンパクが増加することを見出した。そして、グルタチオン投与でMUC5AC mRNA発現が低下し、エオタキシン3/CCL26およびiNOSタンパクが低下することを示した。以上より、グルタチオン低下が2型炎症を増強し、喘息重症度を悪化させることを示した。
2: おおむね順調に進展している
論文発表を行った
酸化ストレスが生じやすい睡眠時呼吸状態と2型炎症の関連を検討する
睡眠時の酸素状態を測定する機器などを購入予定
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
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