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2022 年度 研究成果報告書

がん微小環境のTSLPシグナルをターゲットとしたCAR-T療法の肺がんへの応用

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16132
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

渋谷 里紗  東北大学, 医学系研究科, 助教 (90778408)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード肺癌 / CAR-T療法 / 癌微小環境 / TSLP
研究成果の概要

肺癌の表面抗原であるAxlを標的抗原としたCARのベクターを作製し、T細胞株であるJurkat細胞に遺伝子導入し、CARの発現をフローサイトメーターで確認した。CARの導入効率は80%-98%と良好であった。作製したAxl-CAR Jurkat細胞がAxlに結合して活性化することをフローサイトメーターで確認した。
しかし、A549及び患者の肺癌組織におけるTSLPの発現を確認することができなかった。そこで、TSLP以外のサイトカインシグナルに着目し、それらシグナルを標的としたAxl-CAR-T細胞の作成を検討している。

自由記述の分野

肺癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

CAR-T療法の固形がんへの応用は、がん免疫及び細胞移入療法の分野において現在注目を集めている。これまで、固形がんのCARのターゲット分子の探索や、がん微小環境に耐性なCARが開発されてきたが、固形がん治療でのCAR-T療法の有効性は確立されていない。本研究では、未だ明らかでないがん微小環境でのTSLPの役割に着目し、「がん微小環境の免疫抑制シグナルに負けない」CAR-T細胞の作成を目指す。本研究で期待する結果が得られた場合、肺がんを含む固形がんに対する新たなCAR-T療法として、臨床応用へ繋がる可能性が非常に高い。

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公開日: 2024-01-30  

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