肺癌の表面抗原であるAxlを標的抗原としたCARのベクターを作製し、T細胞株であるJurkat細胞に遺伝子導入し、CARの発現をフローサイトメーターで確認した。CARの導入効率は80%-98%と良好であった。作製したAxl-CAR Jurkat細胞がAxlに結合して活性化することをフローサイトメーターで確認した。 しかし、A549及び患者の肺癌組織におけるTSLPの発現を確認することができなかった。そこで、TSLP以外のサイトカインシグナルに着目し、それらシグナルを標的としたAxl-CAR-T細胞の作成を検討している。
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