研究成果の概要 |
申請時には尿検体の収集数は75,000検体だったが、現在は、約150,000検体に増加し、収集も継続している。本研究では微量アルブミン尿より早期に腎障害を検出できるマーカーの探索を目的とした。研究の結果、質量分析装置を用いた尿中タンパク質の定量プロテオミクスで、糖尿病性腎症害と判断された患者尿で健常者尿に比し、有意に増加したタンパク質が存在した。また、そのタンパク質の尿中増加は同一患者の微量アルブミン尿で糖尿病性腎障害と判断された一年以上前の尿で有意に増加していることも確認された。さらに、抗体測定系で尿中タンパク質量を測定した結果でも、定量プロテオミクスの結果と同様の結果が認められた。
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