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2023 年度 研究成果報告書

頭部血管肉腫患者の血漿におけるメタボロミクス解析と腫瘍増殖機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16212
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

神保 晴紀  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (70896894)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード血管肉腫 / メタボロミクス / グルタミン酸 / glutaminase 1 / GLS1阻害剤
研究成果の概要

頭部血管肉腫患者の血漿検体のメタボロミクス(低分子化合物を網羅的に解析する手法)を行い、L-グルタミン酸が上昇していることが 明らかとなった。L-グルタミン酸が血管肉腫の増殖に関与している可能性を考慮し、L-グルタミンをL-グルタミン酸に変換する酵素であるglutaminase 1(GLS 1)に着目した。ヒト血管肉腫細胞株の増殖がGLS 1阻害剤の添加により有意に抑制された。その機序を解明する目的で、マイクロアレイを用いて同細胞株において変化したmRNA発現を網羅的に解析した。血管肉腫患者の腫瘍検体でのGLS免疫染色では腫瘍細胞に陽性であったが、同一検体の正常血管内皮細胞では陰性であった。

自由記述の分野

医学(皮膚悪性腫瘍 尋常性白斑)

研究成果の学術的意義や社会的意義

頭部血管肉腫は稀少な皮膚原発の悪性腫瘍であり、高齢者に生じやすく皮膚に生じる悪性腫瘍の中では最も予後が 悪い。
治療に関しては現行の化学療法(抗がん剤)では投与を継続するも薬剤耐性により再発する例が多く、新規薬剤の発見が待たれる状況である。本研究では、血管肉腫の腫瘍細胞ではGLS 1 の発現が亢進しGLS 1阻害剤により増殖が阻害されるという結果が得られたことから、GLS 1阻害剤が頭部血管肉腫の新規薬剤の候補の一つになる可能性が示唆された。

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公開日: 2025-01-30  

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