本研究では、PITX1/SOX9経路のメラノーマにおける制がん効果について、薬剤耐性株も含めた解析により詳細に検証を行った。また、PITX1の発現を誘導する化合物の同定を試みることでPITX1による新規メラノーマ治療法の開発につながる糸口をつかむことを目的として実験を実施した。 その結果、PITX1はメラノーマの発生において抗がん効果をもたらすキー因子として機能しており、PITX1/SOX9経路を介した新規の抗がん剤の開発につながる糸口を見出すことに成功した。しかし、一方で耐性株においてはその効果が限定される可能性が示唆された。
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