研究課題
ワルデンストレームマクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫(WM/LPL)では、Toll-like受容体アダプター分子MyD88の活性型変異とケモカイン受容体CXCR4活性型変異を高頻度に認める。既に樹立済みのB細胞特異的MyD88活性型変異マウスに新たにCXCR4活性型変異を組み合わせることで、ヒトのWM/LPLを模倣するモデルの樹立してWM/LPLの病態を解明を目指している。ヒトB細胞リンパ腫由来細胞株とマウスB細胞リンパ腫由来細胞株を各種の分子標的薬剤で処理して、感受性に関わる遺伝子発現や細胞死に関わるタンパク発現の変化を評価した。またリンパ腫治療に関わる臨床データの解析を実施した。
3: やや遅れている
各薬剤を用いた感受性評価について、濃度や時間などの条件検討が必要なため。
各種の抗がん薬や、BTK阻害薬やCXCR4阻害薬、BCL2阻害薬、IRAK阻害薬などのシグナル阻害薬に対する感受性に関する変異の影響を評価し、薬剤耐性克服に向けた併用療法、さらに新規治療薬シーズの探索を行う。併せてヒトの臨床データとの突き合わせを行い、臨床的妥当性を評価する。
試薬購入と網羅的遺伝子発現解析の費用に充てる予定である。
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