TIP39添加の有無で増殖能を比較検討したが、明らかな変化は認められなかった。このため、無血清下、飢餓状態での培養で、TIP39を添加し培養したところ、添加群で有意に細胞数が多く残存していた。さらに無血清条件下での白血病細胞株の培養で、TIP39添加群ではウェスタンブロット法で、LC3-Ⅱ分画が増加していることが明らかとなった。さらに、血清存在下での培養でも、TIP39添加によりLC3-Ⅱ分画の増加を認めた。TIP39添加群では、アポトーシスが有意に非添加群より減少していることが明らかとなり、TIP39がオートファジーを誘導し、アポトーシスを減少させる可能性が示唆された。
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