研究課題
関節リウマチ滑膜細胞(RA-FLS)にTNF-α、IL-1β、IFN-γ刺激を行うとBmal1、MMP-3、IL-6、CCL2発現が増加することがリアルタイムPCR、ELISA、蛍光免疫染色によって明らかとなった。siRNAによりBmal1発現を抑制すると炎症性サイトカイン刺激によるMMP-3、IL-6、CCL2発現が抑制されることが明らかとなった。この結果は、軟骨破壊、骨破壊、細胞遊走に関わる炎症性メディエーター発現、ひいては関節リウマチの関節破壊がBmal1によって広範囲に制御されることを示すものである。
2: おおむね順調に進展している
新型コロナウイルス感染症流行による大学への入港制限にもかかわらず、研究開始当初に予定していた実験を予定通り達成し、学会発表等の研究成果をあげているため。
RA-FLSにおけるBmal1遺伝子を介したMMP9,13, TIMP1,2,3,RANKL,OPG発現の変化をこれまでに採取したcDNAを使ったリアルタイムPCR法で調べる。Bmal1発現抑制下における他の時計遺伝子発現の変化を調べる。以上の実験が完了次第、本研究の論文化を進める。
当初予定していた計画通りに研究を進めており、研究費を使用している。生じた次年度使用額はキムタオル購入に使用する予定である。
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