胚盤胞補完法を用いた副甲状腺の作製を試みた。Gcm2を標的とした受精卵ゲノム編集により副甲状腺欠損胚を得た。小さなマウス副甲状腺を可視化するためにPth-tdTomatoレポーターマウスES細胞を開発し、副甲状腺欠損胚に注入してキメラマウスを作製した。キメラマウスの副甲状腺はtdTomato陽性でありマウスES細胞由来であることが示唆された。キメラマウスは正常な血中Caを維持し、低Ca刺激に応じてPTH分泌を認めたことから作製された副甲状腺が機能的であることが示唆された。副甲状腺機能低下症モデルマウスへの移植実験の結果、マウスES細胞由来の副甲状腺が移植臓器として機能することが示唆された。
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