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2022 年度 研究成果報告書

ヒト膵島における嗅覚受容体を介したインスリン分泌機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16348
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関東北大学

研究代表者

宗像 佑一郎  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (60747070)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードインスリン分泌 / 糖尿病 / 嗅覚受容体 / 膵β細胞
研究成果の概要

研究代表者は、ヒト膵島に異所性に発現する嗅覚受容体の糖代謝における役割や病態への関与を解明するとともに、糖尿病の治療応用へ向けた戦略開発につなげることを目的として検討を進めた。
ヒト嗅覚受容体のOR2A7, OR5K2, OR2C1がヒト膵島に発現することが明らかとなった。しかし、ヒト膵臓の組織を用いた検討では、いずれも膵β細胞とは異なる膵島細胞に発現しており、これらの嗅覚受容体は少なくともヒト膵島において直接的なインスリン分泌の調節に関与しないことが示唆された。ヒト膵臓における嗅覚受容体の役割を解明するために更なる検討が必要と考えられた。

自由記述の分野

糖尿病

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の結果からは、当初期待していたヒト膵β細胞における嗅覚受容体を介したインスリン分泌機構の存在を明らかにすることはできなかった。しかし、複数の嗅覚受容体がヒト膵島に発現しており、その中には糖代謝に関連するα細胞に発現する嗅覚受容体もあることが示唆された。本研究の成果として、ヒトの嗅覚受容体はマウスの嗅覚受容体とは糖代謝調節機構における役割が異なる可能性が示唆された。ヒト膵島に発現する嗅覚受容体の糖代謝における役割の解析が進むことで糖尿病の治療標的となりうることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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