研究課題/領域番号 |
21K16352
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小林 朋子 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50876977)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | pituitary irAEs / biomarker / thyroid irAEs |
研究成果の概要 |
我々は先行研究において抗下垂体抗体及びHLAが下垂体免疫関連副作用(irAEs)発症のバイオマーカーとなることを報告した。この結果を踏まえ、抗下垂体抗体をプローブとして下垂体irAEsに関連する標的抗原の候補となる抗原を複数同定した。また、これまでに下垂体irAEsのリスク因子として同定したHLAは抗原レベルであったが、ハプロタイプでも解析を行い下垂体irAEsとの関連を見出している。 また、これらの結果から内分泌irAEsのリスクマーカーについて着想を得て、抗CTLA-4抗体と抗PD-1抗体の併用療法、及び抗PD-L1抗体による甲状腺irAEsのバイオマーカーも同定した。
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自由記述の分野 |
内分泌
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害剤は進行悪性腫瘍で有効性が報告されているが、一方で免疫関連副作用(irAEs)が発症することが問題となっている。我々は先行研究において下垂体irAEsは致死的な合併症である一方で発症例では予後が良好であることを報告した。 本研究では、内分泌irAEsとして下垂体irAEsを予測するバイオマーカーを同定し、さらに下垂体irAEsの発症メカニズムを解明すべく標的抗原の同定に取り組んだ。バイオマーカーの同定は予後予測やirAEsマネジメントの観点から極めて重要である。さらにirAEsの発症機序の解明は、他のirAEsおよび自己免疫疾患の病態解明につながる可能性が期待できる。
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