研究課題
小児急性肝不全における肝臓内免疫環境の解析と、それによる病態の解明の研究を行っている。解析の対象としては、急性肝不全のほかに、対症群として胆道閉鎖症、代謝性疾患(尿素サイクル異常や有機酸代謝異常など)に対して小児肝移植を施行した症例とした。小児肝移植を施行した症例の手術時の免疫細胞解析をフローサイトメトリーで行った。サイトカインアレイで手術時の血清中に含まれるサイトカインの評価を行った。また肝組織中に含まれる免疫細胞解析もフローサイトメトリーで行った。血液中の免疫担当細胞では急性肝不全症例でCD8陽性T細胞の割合が多くなっていた。サイトカインと肝臓内免疫担当細胞については評価した結果の解析を行った。また肝組織からRNAの抽出を行い、次世代シークエンサーでの解析を行い、現在は疾患特異的な遺伝子変異などについて検討を行った。現在論文作成に向けて基礎研究のデータと臨床データの相関などについて検討しており、並行して論文作成準備中である。
3: やや遅れている
RNAシークエンスは施行しており、血液中及び肝臓内免疫担当細胞の疾患毎の違い、移植時サイトカイン、profileの疾患毎の違い、また肝組織中のmRNA発現解析のすべての結果は得られている。しかし、それぞれ結果の解釈、臨床結果との相関についてさらに検討が必要であり、時間を要している。
RNAシークエンスは施行しており、血液中及び肝臓内免疫担当細胞の疾患毎の違い、移植時サイトカイン、profileの疾患毎の違い、また肝組織中のmRNA発現解析のすべての結果は得られている。それぞれ結果の解釈、臨床結果との相関についてさらに検討し、論文作成を行っている。
データの解析と追加実験および論文作成に時間を要しているため
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
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