本研究の目的は、ハイパースペクトルカメラを用いた新規肝胆膵外科手術ナビゲーションシステムの確立である。まず、ブタ(n=4)を開腹し、ハイパースペクトルカメラを用いて肝臓を中心に静止画を撮影し、肝臓の灌流領域、血流遮断による虚血領域、鬱血領域のスペクトルを解析した。肝臓の血流評価(灌流、虚血、鬱血)とその同定に最適なスペクトルアルゴリズムの計算式を作成し、それを搭載したターゲットスペクトルビデオカメラを作製することができた。再度ブタ(n=2)を用いて実験を行い、ターゲットスペクトルビデオカメラを用いて肝臓の血流状態をビデオレートで評価できることを証明した。
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