研究実績の概要 |
当院院内各所と連携して、本研究用の採血検査を院内検査オーダーシステムに組み込むことで、外来通院中もしくは入院加療中の患者さんにかかわらず、採血サンプルが迅速に当院研究所に届けられるようにシステムをビルドアップした。
膵臓悪性疾患症例群【浸潤性膵管癌(n=20), Intraductal papillary mucinous carcinoma(n=6),IPMN with high-garade dysplasia(n=1)】の治療前血液サンプルと、良性疾患control群【IPMN, 慢性胆嚢炎, 胆嚢腺筋症:n=12】の血液サンプルを採取している。それらの血液からmicro RNAを抽出して、QIAseq miRNA Library Kitを用いてsmall RNA libraryの構築を行い、次世代シーケンサー(Ion PGM&8482; System)を用いてmicro RNAの網羅的プロファイリングを行った。 膵臓悪性疾患症例群とcontrol群で比較すると、有意と思われる発現差異を有するmicro RNAが複数認められた。 今後も引き続きサンプル数を増やしてマーカー候補となるようなmicro RNAを絞り込んだうえで、さらに多検体での検証とAIを用いた統合的な解析を行い、有用なパネル化を目指して研究を進めていきたい。
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