TGFBIの分泌起源について多重免疫染色を施行し、癌関連マクロファージ(CD163陽性細胞)より分泌されていることを証明した。胃癌手術を受けた197例の切除検体における検討において、TGFBI高発現で有意に予後不良であった。TGFBI高発現で深達度SE以深が占める割合が高く、術後再発と相関を認めた。次に2017年10月から2018年11月の間に参加5施設で、切除不能進行再発胃癌に対してNivolumab治療を行った49例の検討では、癌間質TGFBI低発現でNivolumab治療感受性が高いことを多施設共同研究で示した。モンペリエ大学と共同開発した抗TGFBI抗体を使用し、現在基礎実験中である。
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