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2023 年度 研究成果報告書

PDOXモデルを用いたWarburg効果を標的とする肝内胆管癌外科治療戦略の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16443
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

楊 知明  京都大学, 医学研究科, 助教 (20842826)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード肝内胆管癌 / Warburg効果 / 糖代謝
研究成果の概要

本研究ではWarburg効果を標的とした治療開発やメカニズム解明を患者由来異種移植(PDX)モデルを用いて行うことを目的とした。
PDXモデルは生着率の低さから本研究期間内では達成できなかった。一方、Warburg効果を含む糖代謝制御に着目しバイオマーカーの探索を行い、フェロトーシス制御因子であるglutathione perdxidase 4(GPX4)が肝内胆管癌術後の予後を層別化し、糖代謝との関連も見出した。また細胞株を用いた検証ではGPX4阻害により腫瘍進展や糖代謝マーカー発現が抑制され、さらにはGPX4による糖代謝制御がAkt-mTOR経路を介する可能性を明らかにした。

自由記述の分野

肝胆膵外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝内胆管癌は未だ予後不良な癌であり、予後改善には集学的外科治療の開発が求められる。本研究では新規細胞死であるフェロトーシス制御因子GPX4が肝内胆管癌において有意な予後因子であり、Warburg効果を含む癌糖代謝にGPX4が関与する可能性を明らかにした。このことはGPX4が単にバイオマーカーとして有用であるというだけではなく、GPX4による糖代謝制御を介した細胞死誘導など、今後の新たな癌治療法の開発につながる可能性を含んでいると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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