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2023 年度 研究成果報告書

肝線維化における筋線維芽細胞と癌関連線維芽細胞の活性化機序の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16444
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

西尾 太宏  京都大学, 医学研究科, 助教 (20899215)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード肝細胞癌 / 癌微小環境 / 癌関連線維芽細胞 / 肝線維化 / 肝硬変
研究成果の概要

本研究は,肝癌動物実験モデルとヒト肝癌手術検体を使用して,空間トランスクリプトーム(Visium)解析によって肝癌微小環境における癌関連線維芽細胞(CAF)の機能に着目し,肝線維化の進展から肝発癌増殖の過程でmyofibroblast/CAFの活性化に寄与する遺伝子発現マーカーの探索を目的とした.CAF誘導肝癌動物実験モデルを確立してVisium解析を行い,異なる肝障害の成因による肝癌の遺伝子発現に特徴的な差異を確認した.ヒトの肝癌の組織切片に対するVisium解析で,CAFは背景肝のmyofibroblastから分化増殖し,腫瘍免疫応答の調整と免疫回避に関連している可能性が示唆された。

自由記述の分野

肝癌外科治療

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝癌に対する複合免疫療法の発達に伴い、肝癌微小環境と癌免疫の病態が着目されている。
本研究は肝癌微小環境における癌関連線維芽細胞(CAF)が、腫瘍増殖、癌免疫修飾に対して及ぼす影響について、動物実験モデルとヒト臨床検体を用いて検証を行った。空間トランスクリプトーム解析を行うことで、CAFの組織構築における遺伝子発現によってクラスター化することで、CAFの機能的分類を解明した。CAFは背景肝のmyofibroblastを起源とし腫瘍増殖と癌免疫に影響することが示唆され、将来的なmyofibroblast/CAFを標的とした新たな治療戦略の開発に発展できる可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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