大腸癌が進行すると腫瘍により誘導されたMyeloid derived suppressor cell (MDSC)が増加し、MDSCによりNK細胞の機能が抑制され、遠隔転移が増加するという仮説に基づき研究をすすめた。 当院で結腸切除術を施行したStageⅡ-Ⅲ患者300例を対象とし、主リンパ節をCD8、CD33、CD56で免疫染色し、腫瘍学的予後との関連を調べることとした。60例を染色した段階で、リンパ節のサイズが標本毎に大きく異なり、1視野あたりのNK細胞数やMDSC数は評価困難であることが分かった。また、評価できた患者においてもNK細胞数と予後との関連に相関は認めなかった。
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