研究課題
本研究は、トランスクリプトームに基づく大腸癌サブタイプによって予後良好群、予後不良群を同定し、腫瘍微小環境に存在する免疫担当細胞の割合や機能を検証することで、究極的には個別化免疫療法に繋げることを目的としている。腫瘍免疫において重要とされるCD4陽性T細胞、CD8陽性T細胞に加え制御性T細胞、腫瘍関連マクロファージやその他の腫瘍免疫抑制性免疫細胞の評価を行う。本研究では、複数の大腸癌コホートの利用、上記の免疫細胞に関連した遺伝子について各細胞関連gene signatureの作成、大腸癌手術検体に対しての上記免疫細胞の各細胞表面マーカーの免疫染色、などを応用し研究を行っている。さらにin vitroでの検討、種々の網羅的プラットフォームを最大限活用し検討を進めているところである。
3: やや遅れている
in vitroでの実験系の確立に時間を要している。
各種プラットフォームのデータ解析を継続するとともに、免疫系細胞などを利用した実験系の確立を試みる。
これまでの研究と本研究の関連から、抗体などが研究室内に揃っていたこと、また本年度はデータ解析が大きな柱であったことから当初の見込みに対し新規の支出が大幅に抑えられた。次年度使用額は細胞実験のための各種消耗品費に充当する。
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