研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍免疫微小環境の解明は、近年、世界中で注目を集めている先端性の高い分野であり、我々も食道癌におけるPD-L1の発現と食道癌の予後に関与することを報告した(Yagi et al. Ann Surg. 2019)。治療としては、抗PD-1阻害剤の適応疾患も拡大しており、特にMSI-Hの固形腫瘍に対して適応になったことは初めての臓器横断的な適応となり、腫瘍の免疫学的特性をより細分化し治療効果を予測することの重要性が増してきていることを示している[TCGA, Nature. 2014, 2017]。このように腫瘍の免疫微小環境を解明することが新たな治療法の開発の一助となることが予想され注目に値する。
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