研究課題
若手研究
膵胆管合流異常が併存する胆嚢癌の発癌メカニズムを解明するため、主要な消化器領域の臨床癌検体を用いて大規模なトランスクリプトーム解析を実施した。臨床検体342例に対しRNAの抽出を行い、297例にCap Analysis of Gene Expression解析、68症例に対してRNAシークエンス解析を実施した。現在これらのデータ解析を進め、膵胆管合流異常における胆嚢癌の発癌メカニズムに関連する遺伝子やプロモーター、エンハンサーを検索している。
消化器
膵胆管合流異常が併存する胆嚢癌では、通常の胆嚢癌と比較して、どのゲノム領域でどういった遺伝子変異が起こり、その結果どういった遺伝子発現の差が生じているのか。このプロセスを解明するため、特異的に発現している遺伝子やエンハンサー、プロモーターを同定し、この構造を理解する。膵胆管合流異常を有する胆嚢癌の発癌メカニズムが解明され、早期診断のバイオマーカーや発癌の予防治療が見つかることで膵胆管合流異常の予後の大きな改善につながると考える。