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2023 年度 実施状況報告書

組織酸素飽和度測定器による重症虚血肢に対する必要十分な術中戦略の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K16493
研究機関浜松医科大学

研究代表者

嘉山 貴文  浜松医科大学, 医学部, 協定訪問共同研究員 (40897047)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード下肢閉塞性動脈硬化症 / 血管外科 / 重症虚血肢 / 組織酸素飽和度 / 術中モニタリング
研究実績の概要

本研究の目的は術中に組織酸素飽和度(rSO2)を測定し、閉塞性動脈硬化症に対する必要十分な血行再建術式を確立することである。皮膚潰瘍を伴う閉塞性動脈硬化症例を対象とし、症例を無作為に2群(術中rSO2測定群、非測定群)に分ける。rSO2測定群では、皮膚潰瘍周囲のrSO2を測定しながら血行再建術を行う。rSO2のカットオフ値を50%とし、この値を越えた時点で、血管病変が残存しても血行再建術を追加しない。非測定群では、従来のように術者の経験と勘を頼りに術中に治療すべき血管病変を決定する。主要評価項目:下肢イベント発生率(再血行再建術、再狭窄、切断術、術後合併症)、副次評価項目:手術時間、入院期
間、手潰瘍治癒期間、下肢切断回避率、手術材料費とし、2群を比較する。rSO2測定群の下肢イベント発生率、入院期間、潰瘍治癒期間、下肢切断回避率における非劣性と、手術時間、手術材料費における優越性を示す。術中rSO2測定が、必要十分な血行再建術の確立に貢献することを示す。この下肢動脈閉塞性動脈硬化症の治療方針に関しては今までは外科医の経験や感覚(患者の皮膚の色調やあたたかさ、脈の触れ具合など)により決定されていた。この組織酸素飽和度測定器が外科医の感覚をより客観的に示す一つの指標となると考えている。現在複数の施設にも共同研究を依頼し、術中にrSO2を測定していただき治療の参考にしていただいている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

この1年間該当症例症例なく モニタリングによる血管内治療ができなかった。純粋に当科の症例不足という問題ではあるが、患者さんたちが血管外科ではなく循環器内科で治療されているケースが多いことも誘因となっている。

今後の研究の推進方策

当該科にこの研究に協力依頼し症例の共有を検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] EVT術中のrSO2モニタリングの有用性2023

    • 著者名/発表者名
      露木 肇、犬塚和徳、佐野真規、片橋一人、嘉山貴文、山中裕太、石川諄武、遠藤佑介、矢田達郎、山本尚人、海野直樹、竹内裕也
    • 学会等名
      第53回日本心臓血管外科学会学術総会
  • [学会発表] TOE-20を使用したEVT術中の術後潰瘍治癒予測2023

    • 著者名/発表者名
      露木 肇、犬塚和徳、佐野真規、片橋一人、嘉山貴文、山中裕太、石川諄武、遠藤佑介、矢田達郎、山本尚人、海野直樹、竹内裕也
    • 学会等名
      第123回日本外科学会定期学術集会
  • [学会発表] 組織酸素飽和度を利用した術中の術後大切断予測について2023

    • 著者名/発表者名
      露木 肇、犬塚和徳、佐野真規、片橋一人、嘉山貴文、山中裕太、石川諄武、遠藤佑介、矢田達郎、山本尚人、海野直樹、竹内裕也
    • 学会等名
      第51回日本血管外科学会学術総会

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公開日: 2024-12-25  

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