iPS細胞由来心筋細胞(cTnT陽性細胞率64.2%~91.2%)を用いて、電気的な刺激により成熟を促す方法(TW培養)と、Shear stressを与え、物理的な刺激により成熟を促す方法(RWV培養)を組み合わせた。培養基材にはポリ乳酸コグリコール酸のナノファイバーを用いた。拍動の解析で、TW培養では拍動回数が増加、収縮が減少傾向にあることが見出せた。培養上清を用いたELISAでは、特定の因子の変動が確認された。網羅的RNA解析により、心筋成熟関連遺伝子の変動が確認された。細胞代謝物プロファイル解析により、RWV培養でTCA回路関連産物の増加が見られ、ミトコンドリア活性向上が示唆された。
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