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2022 年度 実施状況報告書

肺移植術後患者の予後向上を目指したデータ管理システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K16508
研究機関東京大学

研究代表者

此枝 千尋  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70745827)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード肺移植 / 患者モニタリング
研究実績の概要

本研究は下記(1)(2)に大別される。
(1)Relational Database Systemを用いた標準データベースの構築:蓄積したデータの収集を開始しており、今後データベースシステムの構築を行う方針である。
(2)インターネットソフトフェア・スマートフォンアプリを用いた在宅患者からの臨
床データ収集:完成したプロトタイプ(インターネットを用いたデータ入力システム)を肺移植手術後当院外来通院中の患者約20名に使用してもらい、それまでの紙ベースのデータ管理法とのデータ入力率などを比較した。これをDevelopment of a self-monitoring system for lung transplant patients using information and communication technology: a pilot studyというタイトルで報告した。更に当該年度はこの入力システムを当施設の全肺移植患者へと適応を拡大し、実臨床にての使用を開始した。実際の患者の使用感を取り入れ微修正を加えながらシステムの改良を重ねている。1年目で構築したシステムを2年前で臨床応用へとつなげることが可能であった。現在さらに他施設にても使用可能な状態へと拡張を進めており、他施設と連携しながらの肺移植術後患者の管理が可能となっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

システムが当施設にて臨床応用可能となっており、概ね順調に進行していると判断する。現在さらに他施設にても使用可能な状態へと拡張しており、また、このシステムを用いた臨床的有用性の検討を開始したところである。

今後の研究の推進方策

この患者モニタリングシステムを用いて、肺移植術後合併症の早期発見・治療による予後改善を目指すことが目標である。現在、これまでのデータを用いて本システムが患者の異常を早く感知しているか否かの検討を行っており、システムへのアラートの導入、アラートの適切な閾値の設定を行っている。このシステムが国内で幅広く使用されることも目指している。

次年度使用額が生じた理由

今年度はデータベース構築用のワークステーション購入を行わず、かつクラウドサーバーレンタル料も軽微であったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ICT(Information and Communication Technology)を用いた肺移植術後患者のモニタリングシステムの開発 と導入の試み2022

    • 著者名/発表者名
      篠原 義和、山本 一道、Muhammad Wannous、高田 潤一、山谷 昂史、叢 岳、中尾 啓太、長 野 匡晃、此枝 千尋、佐藤 雅昭、中島 淳
    • 学会等名
      第75回日本胸部外科学会

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公開日: 2023-12-25  

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