今後の研究の推進方策 |
今後の方針に関しては、ラットの急性肺障害モデルを用いて、ECMO+/-、一酸化窒素投与+/-の組み合わせを用いて、1) 通常換気 2) 通常換気+NO吸入 (20 ppm) 3) VV-ECMO下の肺保護換気 4) VV-ECMO下の肺保護換気+NO吸入 (20ppm)の4群で各群N=10として均等に実験を進めていく。アウトカムは生体測定:呼吸サポート中の血圧、SpO2、血液ガス分析 組織学的評価:組織学的肺障害スコア、肺胞上皮細胞のアポトーシスの頻度、微小血栓形成の程度、血液生化学:血中MetHb濃度、炎症性サイトカイン測定(IL-1β, IL-6, IL-8, TNF-α)肺組織RT-PCR: platelet activating factor, protease-activated receptor (PAR-1), PAR-2, PAI-I, t-PA, 肺表面活性物質アポ蛋白遺伝子SP-A、SP-B、のmRNAの発現量定量とする。これらの比較・解析を行いARDSに対するVV-ECMO環境下におけるNO吸入療法の治療効果と生体に与える影響を検討する。研究結果は、国内・国外の外科・呼吸器関連の学会、及び論文での発表を行う予定である。
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