研究課題
若手研究
VV-ECMO体外循環回路にNO吸入療法を併用する治療モデルは問題なく構築可能であり、本研究の目的のひとつである、ラットでのプレクリニカルモデルの開発を達成できた。また、循環動態の比較ではVV-ECMO群と比べてVV-ECMO+NO吸入群ではVV-ECMO開始後の血圧が維持されており、NO吸入による右心負荷軽減が、VV-ECMO中の血圧維持に寄与した可能性があると考えられた。非VV-ECMO環境下ではNO吸入による一部の炎症性サイトカインの低下効果が確認された。
呼吸器外科
VV-ECMO体外循環回路にNO吸入療法を併用する治療モデルは問題なく構築可能であり、ラットでのプレクリニカルモデルの開発を達成できた。今後、条件を変えてARDSに対するNO吸入効果を検証する動物実験モデルになりうる。VV-ECMOだけではなく体外式CO2除去治療との併用やNO濃度を増減させた治療効果の検証なども期待される。また本研究で得られた結果からはNO吸入が、血清中炎症性サイトカイン低下させる効果がある可能性や、VV-ECMO開始後の循環動態維持に寄与する可能性がある。