• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

肺扁平上皮癌の増幅遺伝子SOX2とAKT経路を介した癌増殖機序解明と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K16528
研究機関金沢医科大学

研究代表者

飯島 慶仁  金沢医科大学, 医学部, 助教 (70409184)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード肺癌 / 扁平上皮癌 / SOX2 / AKT経路 / PIK3CA / SOX9
研究実績の概要

肺扁平上皮癌において,94%で染色体3q26-28のコピー数の増加が報告されSOX2およびPIK3CAに影響を与えると報告されているが[Bass AJ, et al. Nat Genet. 2009] [Hammerman PS, et al. Nature 2012] [Kim BR, et al. PLoS Biol. 2016], 現在まで治療標的となるドライバー遺伝子変異は確認されておらず, 実用化された分子標的治療薬はない.肺扁平上皮癌のドライバー遺伝子としてSOX2, PIK3CAが候補として注目され,SOX2陽性かつPIK3CA陰性の群が扁平上皮癌の予後予測に有用であると報告した[Iijima Y, et al. Intern J Oncol. 2015; 46: 505-12].また,近年,SOX2がSOX9の発現を阻害し肺癌の浸潤能の獲得を阻害しているとの報告があった[Lin SH, et al. Cancer Res. 2016]. SOX2がPIK3CAやPTEN, SOX9と共に如何にしてPIK3/AKT/mTOR経路を制御しているかを解明することを次年度研究課題とする.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

各種たんぱく質とAKT経路への関与に関する解析ができていないため。

今後の研究の推進方策

肺扁平上皮癌のドライバー遺伝子候補であるSOX2, PIK3CA,とSOX9,のAKT経路への関与機序を評価する.具体的には肺切除標本で評価するとともに,SOX2陽性肺扁平上皮癌培養細胞を用いてAKT経路の制御機能を検証する.

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi