研究実績の概要 |
我々は、肺移植後の慢性移植肺機能不全(Chronic lung allograft dysfunction, CLAD)には、特異的なB細胞が関与していると仮説を立て、研究を開始した。 2021年度は、CLADの一型である閉塞性細気管支炎症候群(Bronchioritis obstructive syndrome, BOS) の動物モデルとして確立している、マウス肺内気管移植モデルにおいて、確かにB細胞が関与することを明らかにした。その結果を学術論文にまとめ、報告した(Suzuki Y et al. Annals of Thoracic and Cardiovascular Surgery. 2021) 。 本年度は、同モデルをもちいて、特異的B細胞の特徴を明らかにするための実験を行っていた。具体的には摘出した気管が移植された肺から、RNAを抽出し、RNAシークエンスを行っていた。研究代表者の海外研究留学に伴い、年度途中で本課題研究を一時中断した。
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