研究実績の概要 |
本年度は、本研究申請の目標である多施設共同研究を実施するための準備段階の研究を進める事が中心となっている。多くの人工肺メーカーは、生体適合性コーティングを施したポリプロピレン人工肺を導入しており、将来的な心保護作用効果を証する研究に劇的な影響を与える可能性がある。このため、本邦で臨床使用されている人工心肺の人工肺各種に関して、設定した吸入麻酔薬が実際に血中濃度として差が無いものか否か検討しておく事は、本研究申請の目標である本邦における多施設研究を実施する上で、管理上重要な知見をもたらす。この概要は、以前のpilot study(下記)で報告しており、本年度はこのfull-studyを実施し、現在報告をまとめている。 Tamura T, Mori A, Ishii A, Ando M, Kubo Y, Nishiwaki K. Desflurane and Sevoflurane Concentrations in Blood Passing Through the Oxygenator During Cardiopulmonary Bypass: A Randomized Prospective Pilot Study. J Anesth. 2020 Dec;34(6):904-911.
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