研究課題/領域番号 |
21K16539
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
堀 耕太郎 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60735827)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | カルシウム / 麻酔 |
研究実績の概要 |
米国Jackson labより輸入したα-MHC Creマウスは人工授精を行って以来、Orai1 fl/flマウスと交配を続けているが、依然として交配後の親・子共に死亡率が低くないため、その頭数確保に難渋している。交配ケージの数やその頭数配置に様々な工夫を行い、現在の交配効率は以前よりは改善しており、これにより実験が安定して行えるように計画中である。Real time PCRによるgenotypingは何度か問題が発生したが、それらは修正し現在は大きな問題なく施行できている。 マウスの心肥大モデル作成は以前当施設でラットに用いていた方法を繰り返しているがマウスでは気道トラブルを主とする様々な問題が出現してうまく作成できない事が多く、その作成方法を改良中である。コンパクトな拡大鏡を手術台に固定してモデル作成する事で手技はかなり安定して行えるようになっており、またマウスの交配によるノックアウトマウスの頭数確保が大分改善してきているため、早い段階でこのモデルマウス作成を成功させる事でOrai1の心肥大での役割が検討できると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
交配によるノックアウトマウス作成を行っているが、交配後の親・子共に死亡率が比較的高いため、その頭数確保が不十分である点。現在、交配方法の改良により以前よりは改善傾向である。
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今後の研究の推進方策 |
交配によるノックアウトマウス作成が予想していたよりも死亡率が高く、またマウスへのモデル作成もラットと同様の方法は難しいため計画が遅れているが、どちらも現在改善傾向のため、可能な限り早い段階で心肥大モデルでのOrai1の影響を検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度内に購入予定であった、免疫染色用の抗体の詳細を再検討していたたため、その予算分が次年度使用額として生じた。
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