HCN4機能抑制+神経障害モデルの作成、およびHCN機能促進+神経障害モデルの作成に関しては、安定して作成可能な状態となっているが、神経障害性疼痛が発生しているか(非侵害刺激である触刺激を行っているにも関わらず侵害受容としてのシグナル伝達が行われているか)の評価する実験方法の検討に時間がかかり、実験は中断中となっている。代わりに、マウスの足を二週間ギプス固定を行うことによりCRPS(複合性局所疼痛症候群)のモデルマウスを作成し、免疫染色や行動実験を行っている。しかし、臨床業務が忙しいため研究に費やす時間の確保が難しく、あまり十分な成果は上げられていない。将来的には、CRPSにおけるHCN4が果たしている役割を解明する研究を目指している。
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