研究課題/領域番号 |
21K16568
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
竹前 彰人 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (90749821)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 間接熱量計 / 安静時消費エネルギー |
研究実績の概要 |
重症患者の救命率は年々上昇しているが、長期予後の悪化や健康関連QOLの低下により医療費の増大を招くとして問題となっている。特に敗血症などの重症病態においては、回復後早期のリハビリテーションと適切な栄養投与が相乗効果をもたらし、患者の転帰を改善させる可能性がある。 重症患者に適切に栄養療法を行うために、間接熱量計を利用して重症患者の消費エネルギーを測定し解析することで、従来の100年以上前に欧米の健常人から作成されたハリスベネディクト式に代わる、重症患者一般に使用できる新しいエネルギー推定式を作成することをが本研究の目的である。 敗血症に特化して症例を検討し、新規作成した本予測式は従来の予測式よりも正確に消費エネルギーが予測できることが認められ、Kamiyama-Takemae Equqtionとして、Journal of Critical Care誌に発表した。(Takemae et al. Journal of Critical Care 2020;56:236-242.)。 初年度は、先述の研究を重症患者に一般化するため2021年10月に開催された第8回日本臨床栄養代謝学会関越支部学術集会において、COSMED社の新型間接熱量計 Q-NRG+を用いた研究となる「間接熱量計を用いた人工呼吸器装着患者の安静時エネルギー消費量の実際」(金本、竹前ら)では、別の対照群患者においてもハリスベネディクト式では誤差が大きいことを発表した。現在は引き続き症例数を積み重ねている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例数を重ねているが、研究当初利用可能であったEngstrom carestationおよびCCM Expressは、今後販売中止あるいは保守終了のため、近々利用不可能となる。 このため、現在はCOSMED社の新型間接熱量計 Q-NRG+に切り替えて研究を行っているが、その分のデータロスが発生しており、遅れを取っている。
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今後の研究の推進方策 |
現在はEngstrom carestationおよびCOSMED社の新型間接熱量計 Q-NRG+の体制で研究を行っている。引き続き症例数を積み重ねていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会がオンラインとなり旅費が発生しなかったこと、消耗品の消費が予定より少なかったことが挙げられる。消耗品は今後使用量増加を見込んでいる。
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