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2021 年度 実施状況報告書

出血性ショック後肺障害発生メカニズムにおけるmicroRNAの役割

研究課題

研究課題/領域番号 21K16581
研究機関日本医科大学

研究代表者

倉橋 和嘉子  日本医科大学, 大学院医学研究科, 研究生 (80792944)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードmicroRNA / 腸間膜リンパ液 / 出血性ショック / 肺障害 / rat
研究実績の概要

出血性ショック後腸間膜リンパ液は好中球の活性化および血管内皮細胞の透過性の亢進により肺障害を起こすことが分かり、その一因として複数の炎症メディエーターが報告されている。しかしこれらが生理活性を保ったままいかに遠隔臓器まで運ばれるかの説明には至っていない。
miRNAはmRNAの翻訳の阻害と切断というプロセスで複数の標的遺伝子を制御する。miRNAはexosomeなどを介して遠隔臓器細胞まで安定して移動することができ、レシピエントの遠隔臓器細胞内でも機能を発揮できる。申請者らは先行研究においてmiRNAがexosomeを介してリンパ液内を移動し、遠隔臓器の細胞に取り込まれることを報告した。また、出血性ショック蘇生前後で発現量に変化を認めるmiRNAがリンパ液中、肺組織中に複数個存在することを確認した。
本研究は出血性ショック後の肺障害の発生にはmiRNAが関与していると考え、その同定を行い、ショック後肺障害の発生機序を解明することを目的とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

RNA抽出、miRNA測定まで完了したが、解析に難渋しており、同定に至っていない。また、身体上の問題で研究を中断していた。

今後の研究の推進方策

検出されたmiRNAをバイオインフォマティクス的に解析し、同定されたmiRNAが肺障害の発生を引き起こすのかin vivoで観察し、更にその機序解明のため、肺標的細胞への取り込みと局所での発現の確認をin vitroで検証する。

次年度使用額が生じた理由

身体上の都合で研究を一時的に中断していたから。

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公開日: 2022-12-28  

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