研究課題/領域番号 |
21K16582
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
岩井 拓磨 日本医科大学, 医学部, 助教 (60614782)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 絞扼性腸閉塞 / DNA分解酵素 |
研究実績の概要 |
本研究は絞扼性腸閉塞を主として消化管血流障害を末梢血から予測する取り組みである。具体的には対照症例の血液中遊離DNA fragmentサイズ測定ならびに血中DNAse activity測定を行い、絞扼性腸閉塞と癒着性腸閉塞の鑑別が可能か検証する。 2021年には14例の絞扼性腸閉塞症例末梢血サンプル蓄積を行い、血中DNA fragment測定を行った。また腸管血流障害(壊死性大腸炎)サンプル3例の解析も行い、DNA fragmentによる解析を行った。同解析に関しては腹部救急学会にて発表を行い活発なdiscussionがなされ、一段深い考察が得られた。 また今までに蓄積した絞扼性腸閉塞症例の臨床データベース構築も進めており、研究成果の論文化に向け大きく前進できた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
主な研究目的とする絞扼性腸閉塞症例(ならびに対照の癒着性腸閉塞症例)の血液サンプル蓄積、DNA fragment解析・DNAse activity測定は順調である。 昨今のCOVID-19流行に伴い予定していた動物実験検討は保留となっている。
|
今後の研究の推進方策 |
対象症例の血液サンプル回収は予定通り進んでおり現在、臨床情報などのデータベースを構築している。対象症症例の血中DNAse activity測定を本年中に終了させ、論文執筆を開始する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の流行に伴い2021年は国内学会・国際学会ともに主要なものがオンライン開催、誌上発表などへ変更となり旅費・参加費が予定より下回った。またいくつかの試薬も海外からの調達に遅れが生じ2022年度に回る運びとなった。
|